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学校長挨拶

揺るぎない理念の基に

学校長 今井 寛人
 本校では、社会・時代の要求に応じてカリキュラムをはじめとして細かい部分の改変を適宜おこなってまいりましたが、教育の基本となる理念は創立当時から揺らぐことはありませんでした。本校には『忠君孝親』・『明朗剛健』・『研学練能』という「学園三箴」のもと、脈々と継承・実践されてきた教育があります。
 昨今、「心の教育」という言葉をよく耳にします。感謝の気持ち、人を思いやる心を大切にしながら、実直に社会に貢献できる人材を育てたい、それが『忠君孝親』・『明朗剛健』の目指すところであり、本校が実践し続けてきた指導といえます。「心の教育」とともに「生きる力」もまた、各教科指導、生徒指導の中で自ら考え自ら解決する能力を培ってきました。『研学練能』という箴言(しんげん)はまさに、その姿勢を示しています。世の中がいかに変遷をしても、理想の教育を目指し、貫くことが私学のあるべき姿だと思うのです。
 本校の卒業生たちは、「久我山は厳しい学校だった」と口を揃えます。その一方で「だからこそ良かった」とも口を揃えて言ってくれます。なぜかと言えば、社会に出たときに、周囲の人ときちんとコミュニケーションを取ることができ、「挨拶」「時間の厳守」といった社会人としての基本をきちんと身につけていることで、社会から一定の評価を得ることができるからです。「挨拶をすること」「失敗をしたらしっかりと謝罪をすること」「時間にルーズにならないこと」。当たり前のことが当たり前にできる、それが卒業生たちの自信につながっているのです。
 また、その厳しさは学習指導にも生かされています。『研学練能』が目指すところは、単に受験を見据えたものではありません。教員と生徒の修練の場が授業であり、教員と生徒の問答は豊かな発想力と柔軟な思考力を生み出します。生涯を通して自らを研く姿勢を培うのが久我山の授業です。「ゆとり教育」が求められた時代、本校では週五日制を導入したとき、さまざまな講座を開設して土曜特別授業を実施し、普段の授業でできないことに取り組みました。これは学習に対する本校の姿勢を示す一つの事例です。
 さて、以上のことがらを支える男女別学というスタイルは、他の共学校では目にしない、いわば本校の特徴の一つです。男女の違いを認識し、その特性を伸ばす点にこのシステムの主眼があります。中学・高校での生徒の人間的・学問的成長をサポートするには、男女の特性さらには一人一人の特性をしっかりと見据えてゆくことが大切であり、ホームルームや授業における指導では、別学校としての利点を十分に生かせるよう日々研究を重ねています。ここに日々の学びの源泉があるのです。
 今後、本校は、より一層の発展を目指してさまざまな新しい取り組みに挑戦してゆくでしょう。しかし「学園三箴」が指し示す教育の理念は、決して変わることはありません。
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